
「トマトジュースが糖尿病対策になるのか知りたい」
「糖尿病予防や血糖値管理のために適した飲み方や選び方を知りたい」
糖尿病の予防や改善を目指す方のなかには、トマトジュースの効果に疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
トマトジュースは糖尿病を治療する飲み物ではありませんが、予防や血糖管理の補助として役立つ可能性があります。
本記事では、糖尿病に対するトマトジュースの効果や注意点を解説します。
糖尿病の予防・改善にトマトジュースを効果的に取り入れる方法も紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。
1.トマトジュースは糖尿病の予防・改善に効果がある
トマトジュースは、糖尿病そのものを治す飲み物ではありませんが、食生活の一部として取り入れることで糖尿病の予防や血糖コントロールに役立つ可能性があります。
トマトにはリコピンや食物繊維、カリウムなどの栄養素が含まれており、リコピンには強い抗酸化作用、食物繊維は食後の血糖値の急上昇を緩やかにする働きが期待できます。
ただし、トマトジュースを飲むだけで血糖値が改善するわけではありません。糖尿病の予防や改善には、バランスのよい食事や適度な運動、必要に応じた薬物療法を継続することが重要です。
関連記事:血糖値を下げる飲み物ランキングと効果的な飲み方・タイミング
2.糖尿病の予防・改善にトマトジュースを取り入れる方法

トマトジュースを糖尿病の予防・改善に役立てるには、飲むタイミングや種類、量に気を付けることが大切です。以下では、糖尿病の予防・改善にトマトジュースを取り入れる効果的な方法を紹介します。
- 食前30分のタイミングで飲む
- 食塩・砂糖無添加の100%ジュースを選ぶ
- 1日1杯(200ml程度)の適量を守る
- 少し温めてから飲む
- 毎日継続して飲み続ける
ひとつずつ見ていきましょう。
2-1.食前30分のタイミングで飲む
糖尿病の改善や予防のためにトマトジュースを摂取する場合、食前30分に飲むのがおすすめです。
野菜ジュースでお馴染みのKAGOMEが実施した研究で、食前60分、30分、15分、食事と同時に野菜ジュースを摂取したときの血糖値の変化を比較したところ、食前30分が血糖値上昇を抑制するのに最も効果的なタイミングであるという結果が出ました。
また、京都女子大学で実施された研究では、トマトジュースを食前に摂取すると、食後血糖値の上昇を緩やかにする可能性があると報告されています。
参考元:野菜ジュースが食後血糖に及ぼす影響に関する研究|京都女子大学今井佐恵子
参考元:食前に野菜ジュースを飲むだけで血糖値上昇が緩やかに!?”野菜ジュースファースト”のすすめ|KAGOME
2-2.食塩・砂糖無添加の100%ジュースを選ぶ
糖尿病予防や改善を目指してトマトジュースを選ぶ際は、食塩や砂糖が添加されていない100%ジュースを選びましょう。塩分が多い製品は高血圧を招くリスクがあり、糖分が添加された製品は余分なエネルギー摂取につながります。
糖尿病の予防・改善を目的としてトマトジュースを摂取する場合は、できるだけシンプルな原材料の製品を選ぶことが大切です。
2-3.1日1杯(200ml程度)の適量を守る
糖尿病予防・改善でトマトジュースを摂取する際は、一般的に1日1杯(200ml程度)を目安に取り入れましょう。トマトジュースは健康によいからといって、たくさん飲めばよいわけではありません。
過剰に摂取すると、ほかの食品との栄養バランスが偏るおそれがあるため、適量を継続することが大切です。
2-4.少し温めてから飲む
糖尿病の予防や改善のために、トマトジュースを少し温めて飲むのもおすすめです。
トマトジュースを温めて飲むと、リコピンの吸収率が上がり、インスリン抵抗性改善に役立つとされます。
糖尿病の予防や改善を目指す方は、トマトジュースを600Wで1~1分30秒ほど加熱し、無理のない範囲で取り入れてみましょう。
2-5.毎日継続して飲み続ける
トマトジュースを糖尿病の予防や改善に役立てるには、毎日継続して飲むことが大切です。
トマトジュースは一度飲んだだけで効果が現れるものではありません。糖尿病の予防や健康維持を目的とする場合は、毎日継続して飲み続けることが大切です。
ただし、糖尿病の予防や改善をトマトジュースだけに頼るのではなく、バランスのよい食事や適度な運動と組み合わせて取り入れるようにしましょう。
3.糖尿病の予防・改善のためにトマトジュースと摂りたい食材
トマトジュースは単独で飲むだけでなく、相性のよい食材と組み合わせることで栄養を効率よく摂取できます。以下で、糖尿病を予防・改善するうえで、トマトジュースと相性のよい食材を紹介します。
- オリーブオイル
- お酢
- ナッツ類・タンパク質食材
ひとつずつ見ていきましょう。
3-1.オリーブオイル
トマトジュースを飲む際は、オリーブオイルを加えて飲むのがおすすめです。トマトに含まれるリコピンは脂溶性のため、油と一緒に摂ることで吸収率が高まるとされています。
トマトジュースを飲む際は、オリーブオイルを小さじ1杯程度加えて、糖尿病の予防・改善に役立てましょう。
3-2.お酢
糖尿病を予防・改善するためには、お酢をトマトジュースに加えるのもおすすめです。お酢には、食後血糖値の上昇を緩やかにする効果があると報告されています。
ただし、お酢の摂り過ぎは胃への負担につながることがあるため、適量の摂取を心がけましょう。
参考元:食後血糖値の上昇抑制│酢の力│ミツ糖尿病予防・改善にトマトジュースは効果的?正しい飲み方や注意点を解説カングループ企業サイト
3-3.ナッツ類・タンパク質食材
ナッツ類や卵、魚、大豆製品、鶏むね肉などのタンパク質食材も、トマトジュースと一緒に取り入れたい食品です。タンパク質や脂質は消化吸収が比較的ゆるやかなため、食後血糖値の急激な上昇を抑える食事づくりに役立ちます。
また、ナッツ類には食物繊維や不飽和脂肪酸も含まれており、間食として取り入れやすい点もメリットです。
糖尿病の予防や改善を目指す際は、トマトジュースだけで済ませるのではなく、タンパク質を含む食品と組み合わせて栄養バランスを整えましょう。
4.糖尿病の方がトマトジュースを飲むメリット

トマトジュースは糖尿病の治療薬ではありませんが、健康的な食生活の一部として取り入れることで、血糖管理や生活習慣病予防のサポートが期待できます。
以下で、糖尿病の方がトマトジュースを飲むメリットを紹介します。
- 血糖コントロールをサポートする
- 動脈硬化リスクを抑える
- 肥満予防・体重管理をサポートする
- 高血圧の予防につながる
ひとつずつ見ていきましょう。
4-1.血糖コントロールをサポートする
トマトジュースには食物繊維やリコピンなどが含まれており、食後血糖値の上昇を緩やかにする効果が期待できます。
先述したように、食前にトマトジュースを摂取することで、食後血糖値の上昇が抑えられたとする研究が報告されています。
ただし、トマトジュースだけで血糖値を改善できるわけではないため、食事療法や運動療法とあわせて取り入れることが大切です。
4-2.動脈硬化リスクを抑える
トマトジュースは、糖尿病の方が発症しやすい動脈硬化のリスクを抑える効果が期待できる食品です。
トマトに含まれるリコピンには抗酸化作用があり、活性酸素による血管へのダメージを軽減する働きが期待されています。
動脈硬化の予防は、心筋梗塞や脳梗塞などの合併症リスクを抑えることにもつながるため、糖尿病による合併症予防にもおすすめです。
4-3.肥満予防・体重管理をサポートする
トマトジュースは、糖尿病の発症や悪化につながる肥満の予防につながります。
トマトジュースは比較的低カロリーで、食前に飲むことで満腹感を得やすいため、食べ過ぎの予防につながるのです。また、間食や高カロリー飲料の代わりにトマトジュースを取り入れることで、体重管理をサポートできる可能性があります。
4-4.高血圧の予防につながる
トマトジュースは、糖尿病と併発しやすい高血圧の予防にもおすすめです。
トマトジュースに含まれるカリウムには、体内の余分なナトリウムを排出する働きがあり、血圧管理に役立つ可能性があります。
ただし、食塩が添加されたトマトジュースでは塩分摂取量が増えるため、高血圧が気になる方は食塩無添加タイプを選びましょう。
5.糖尿病の方がトマトジュースを飲む際の注意点

トマトジュースは糖尿病の方の健康管理に役立つ可能性がありますが、飲み方によっては糖質や塩分の摂り過ぎにつながることがあります。
以下では、糖尿病の方がトマトジュースを飲む際の注意点を紹介します。
- トマトジュースの飲み過ぎに注意する
- 商品ごとの糖質・塩分量を確認する
- 腎機能障害がある場合は医師へ相談する
ひとつずつ見ていきましょう。
5-1.トマトジュースの飲み過ぎに注意する
トマトジュースは野菜由来の飲み物ですが、飲み過ぎには注意が必要です。
トマトジュースが糖尿病の予防・改善に良いからといって、飲み過ぎると糖質やカロリーの摂取量が増えるおそれがあります。
また、トマトジュースだけで野菜不足を補おうとすると、食事全体の栄養バランスが偏ることも。
先述したように、トマトジュースの摂取は1日1杯(200ml程度)を目安にし、あくまでバランスのよい食事の一部として取り入れましょう。
5-2.商品ごとの糖質・塩分量を確認する
糖尿病の予防・改善を目的にトマトジュースを摂取する際は、商品の糖質や塩分量を確認することが大切です。
トマトジュースにはさまざまな商品があり、糖質や塩分の量は製品によって異なります。なかには食塩が添加されているものや、野菜・果物をブレンドして糖質量が高くなっているものもあります。
トマトジュースを購入する際は栄養成分表示を確認し、できるだけ食塩・砂糖無添加の100%トマトジュースを選びましょう。
5-3.腎機能障害がある場合は医師へ相談する
腎機能が低下している場合は、トマトジュースに含まれるカリウムの摂取量に注意が必要です。
糖尿病を発症している方のなかには、長期間の高血糖によって腎臓の細い血管が損傷し、血液中の老廃物をろ過する機能が低下している場合があります(糖尿病性腎症)。カリウムは健康な方であれば尿から排出されますが、腎機能障害があると体内に蓄積しやすくなるのです。
糖尿病性腎症で治療を受けている方は、自己判断で大量に飲まず、事前に主治医や管理栄養士へ相談しましょう。
6.糖尿病対策ではトマトジュース以外の生活習慣も重要
糖尿病の予防や改善には、トマトジュースだけに頼るのではなく、食事や運動、睡眠などの生活習慣全体を見直すことが重要です。糖尿病の予防や改善を目指す際は、以下の習慣を心がけましょう。
- 栄養バランスの良い食事を心がける
- 野菜から食べる「ベジファースト」を意識する
- 食後にウォーキングや筋力トレーニングなどの適度な運動をおこなう
- 質の高い睡眠をとりストレスを溜め込まない
- 節酒や禁煙に取り組む
- 定期的に体重測定や血液検査をおこなう
ひとつずつ解説します。
6-1.栄養バランスの良い食事を心がける
糖尿病対策では、主食・主菜・副菜をそろえた栄養バランスの良い食事を心がけることが大切です。
特定の食品だけを多く摂るのではなく、以下の食品を組み合わせて必要な栄養素をバランスよく摂取しましょう。
- 野菜
- きのこ類
- 海藻類
- 魚
- 大豆製品
また、食べ過ぎを防ぎ、適正なエネルギー摂取量を維持することも重要です。
6-2.野菜から食べる「ベジファースト」を意識する
糖尿病の予防・改善を意識して食事をおこなう際は、野菜や海藻類、きのこ類などを先に食べる「ベジファースト」を実践しましょう。
食物繊維を先に摂ることで、糖質の吸収が緩やかになり、食後血糖値の急上昇を抑える効果が期待できます。
ただし、ベジファーストだけで糖尿病を予防・改善できるわけではないため、食事全体の内容も重要です。
関連記事:糖尿病と食事の関係とは?食事療法の原則や注意すべきポイントを解説
6-3.食後にウォーキングや筋力トレーニングなどの適度な運動をおこなう
食事後の適度な運動は、血糖値の改善や体重管理に効果的です。とくに食後のウォーキングは、食事で摂取したブドウ糖を筋肉で消費しやすくするため、食後血糖値の上昇を抑える効果が期待できます。
また、スクワットやプランクなどの筋力トレーニングは筋肉量の維持・向上につながり、血糖コントロールをサポートします。
関連記事:糖尿病に効く運動とは?有酸素運動・筋力トレーニング・ながら運動やストレッチまで紹介
6-4.質の高い睡眠をとりストレスを溜め込まない
糖尿病対策では、質の高い睡眠とストレスを溜め込まないことも大切です。
睡眠不足や過度なストレスは、血糖値を上昇させるホルモンの分泌に影響を与えるとされています。そのため、血糖値上昇を抑えるには十分な睡眠時間を確保し、規則正しい生活を送ることが大切です。
6-5.節酒や禁煙に取り組む
お酒やタバコを控えるのも、糖尿病の予防や改善につながります。
アルコールの摂り過ぎは体重増加や血糖コントロールの悪化につながり、喫煙は動脈硬化を進行させる要因のひとつです。
糖尿病対策としては、適量の飲酒を心がけるとともに、禁煙にも取り組むことが望ましいです。
関連記事:糖尿病とアルコールの関係とは?アルコールを摂り過ぎるとどうなる?
関連記事:糖尿病の人がノンアルコールビールを飲んでも大丈夫?選び方・飲む際の注意点も紹介
6-6.定期的に体重測定や血液検査をおこなう
糖尿病の予防や改善には、自身の健康状態を定期的に確認することも重要です。
体重を定期的に測定すると、体重増加の傾向に早く気付けるため、食事量や運動習慣を見直すきっかけになります。
健康診断や医療機関で血糖値やHbA1cなどを確認し、異常があれば早めに対策をおこないましょう。
関連記事:糖尿病の治し方はある?糖尿病と診断された場合の管理方法を解説
7.糖尿病や血糖値が気になる場合は糖尿病内科へ相談
血糖値の高さや糖尿病が気になる場合は、トマトジュースだけに頼るのではなく、早めに糖尿病内科を受診しましょう。糖尿病は初期段階では自覚症状がほとんどないことも多く、気付かないうちに進行する場合があります。そのため、健康診断で血糖値やHbA1cの異常を指摘された方や、喉の渇き、多尿、体重減少などの症状がある方は注意が必要です。
糖尿病内科では、血液検査や尿検査などをおこない、糖尿病の有無や重症度、合併症のリスクを確認します。また、検査結果に応じて食事療法や運動療法、必要に応じた薬物療法についてアドバイスを受けられます。
トマトジュースといった健康食品を取り入れることも大切ですが、それだけで自己判断せず、血糖値が気になる場合は糖尿病内科を受診しましょう。
関連記事:糖尿病の治し方はある?糖尿病と診断された場合の管理方法を解説
8.まとめ
トマトジュースは、リコピンや食物繊維、カリウムなどの栄養素を含んでおり、糖尿病の予防や血糖コントロールのサポートが期待できる飲み物です。とくに、食前30分に摂取することで食後血糖値の上昇を緩やかにする可能性が報告されています。
ただし、トマトジュースだけで糖尿病を予防・改善できるわけではありません。食塩・砂糖無添加の100%トマトジュースを適量摂取しながら、栄養バランスの良い食事や適度な運動、十分な睡眠などの生活習慣改善をあわせておこなうことが大切です。
健康診断で血糖値やHbA1cの異常を指摘された場合や、糖尿病が疑われる症状がある場合は、自己判断せず糖尿病内科へ相談しましょう。
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