糖尿病での体重減少はどのくらいから危険?体重減少のメカニズムや放置するリスクも紹介|浅草橋・秋葉原・東日本橋の内科・泌尿器科・皮膚科・外科はれいめいクリニック浅草橋へ

東京都台東区浅草橋1-12-3 浅草橋KSビル1階 JR中央・総武線浅草橋駅西口改札出てすぐ

ブログ

  • HOME
  • ブログ
  • 糖尿病での体重減少はどのくらいから危険?・・・

糖尿病での体重減少はどのくらいから危険?体重減少のメカニズムや放置するリスクも紹介

2026.05.28

「糖尿病になるとどのくらい体重が減るのか知りたい」

「急激な体重減少が糖尿病の症状か確認したい」

最近体重が減少し、糖尿病の疑いがある方のなかには、上記のような不安をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

ダイエットをしていないにも関わらず、半年〜1年で4.5kg以上、または体重の5%以上減少した場合は、糖尿病を含む病気が隠れている場合があります。

本記事では、糖尿病での体重減少はどのくらいから危険なのかを解説します。

体重減少のメカニズムや放置するリスクも紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。

1.糖尿病での体重減少はどのくらいから危険?

体重減少は、糖尿病における症状のひとつです。もしダイエットをしていないのにも関わらず、半年から1年で体重が4.5㎏以上または体重の5%以上が減少した場合、医療機関を受診すべき目安とされています。たとえば体重60kgの人が、半年から1年で3kg以上自然に減った場合、体重の5%以上に該当します。

特別なダイエットをしていないのにこの基準を超える体重減少がある場合、糖尿病を含む病気が隠れている可能性があるため、自己判断せずに必ず専門医に相談しましょう。 

1-1.糖尿病で体重が減少するメカニズム

糖尿病で体重が減るのは、インスリンの働きが不足して食事から摂った糖をエネルギーとして使えなくなるためです。細胞が糖を取り込めないと、体はエネルギー不足を補おうとして筋肉や脂肪を分解し始めます。

食べているにもかかわらず体が飢餓状態に陥っているのと同じ状況で、筋肉量が減ると体重も落ちていきます。

糖尿病による体重減少をより詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

関連記事:糖尿病で痩せることはある?主な原因や治療法まで解説 

1-2.体重減少から見る糖尿病の進行度

体重減少の度合いは、糖尿病の進行具合を判断する重要なサインです。初期段階では、インスリンが過剰に分泌されて体重が増加するケースもありますが、未治療・血糖コントロール不良が起きた場合はインスリンの働きが著しく低下し、体重減少が目立つようになります。

体重の変化と合わせて、のどの渇き・頻尿・強い倦怠感などの症状が重なる場合は、早急な受診が必要です。

糖尿病が原因で生じる体重減少以外の症状を詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

関連記事:糖尿病のステージ別の症状|起こり得る合併症とそのサイン 

1-3.2型糖尿病や治療による体重増加

糖尿病の症状に体重減少がある一方で、2型糖尿病の患者さんは、病気自体の仕組みや治療薬の影響で体重が増える場合もあります。糖尿病で用いるインスリン注射薬を使うと、血液中の糖分が体に吸収されやすくなるため脂肪が蓄積しやすいです。

また、血糖値を下げる薬の副作用で食欲が湧き、食べ過ぎてしまうのも、体重が増加する原因のひとつです。

糖尿病では体重減少だけでなく、このように体重が増加する変化が起きるケースも珍しくありません。

2.糖尿病による体重減少を放置するリスク

糖尿病による体重減少を放置すると、口のなかだけでなく全身にさまざまなリスクを与えます。ここでは、放置した場合に起こりうる6つのリスクを紹介します。 

  • 深刻な合併症の進行を加速させる
  • 筋肉量が減り身体機能が低下する
  • 免疫力の低下により感染症を招く
  • 全身の血管がダメージを受ける
  • 急性の昏睡状態に陥る危険を高める
  • 自力での回復が困難な状態へ至る

ひとつずつ見ていきましょう。

2-1.深刻な合併症の進行を加速させる

糖尿病による体重減少を放置すると、糖尿病の三大合併症である糖尿病網膜症・糖尿病神経障害・糖尿病性腎症の進行を加速させます。高血糖状態が続くと全身の細い血管がじわじわと傷つき、目・腎臓・神経など各臓器へのダメージが蓄積されていくのです。

糖尿病網膜症が悪化すると失明に至るリスクもあり、腎症が進行すると人工透析が必要になる場合も。

合併症は初期段階では自覚症状が乏しいため、体重減少のサインを見逃さず早めに対処するのが大切です。 

2-2.筋肉量が減り身体機能が低下する

体重減少が続くと筋肉が分解され続け、立つ・歩くといった日常的な動作に支障をきたすリスクがあります。糖尿病による体重減少では、脂肪だけでなく筋肉も減少する傾向があるため、筋肉量が減ると基礎代謝も下がり、血糖をコントロールするのが難しくなります。

高齢者の場合はとくに転倒リスクが高まり、フレイル(虚弱状態)や寝たきりにつながる危険性もあるため、早めに医療機関を受診しましょう。 

2-3.免疫力の低下により感染症を招く

高血糖状態が長く続くと白血球の働きが弱まり、免疫力が低下して細菌やウイルスに感染しやすくなります。体重減少によって栄養が不足した状態では、さらに体の抵抗力が落ちるため感染症のリスクが高まります。

免疫力の低下は、風邪や肺炎・尿路感染症などにかかりやすくなるだけでなく、傷の治りが遅くなるため小さな傷でも化膿しやすいです。

足の感覚が鈍くなる神経障害と重なると、傷に気づかないまま悪化して足壊疽に至る場合もあります。 

2-4.全身の血管がダメージを受ける

血糖値の高い状態が続くと、血管の内壁が傷ついて動脈硬化が進みやすいです。そのため、心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる病気のリスクが高まります。

体重減少が起きている段階ではすでに血糖値コントロールが乱れており、血管へのダメージも蓄積されている場合があります。放置すればするほど血管のダメージは修復しにくくなるため、早期に治療を開始するのが重要です。 

2-5.急性の昏睡状態に陥る危険を高める

インスリンが極端に不足すると、体が脂肪を急速に分解して「ケトン体」という酸性の物質を大量に生成し、血液が酸性に傾く「糖尿病性ケトアシドーシス」を引き起こすリスクがあります。糖尿病性ケトアシドーシスの状態になると、吐き気・腹痛・呼吸困難などの症状が急激に現れ、放置すると意識を失って昏睡状態に陥る危険があります。

糖尿病性ケトアシドーシスは2型糖尿病はもちろん、1型糖尿病の患者さんやインスリン注射を中断した場合に起こりやすいため注意しましょう。 

2-6.自力での回復が困難な状態へ至る

糖尿病による体重減少が長期にわたって放置されると、栄養不足・筋力低下・合併症の進行が重なり、生活そのものが立ち行かなくなる場合があります。体が弱り切った状態では、食事や運動など本来治療の基本となるべき療法すら自力でおこなえません。

早い段階であれば食事療法や薬物療法で血糖値コントロールができるようになりますが、放置が長引くほど回復に必要な治療も複雑になります。体重の異常な減少を感じた場合、1日でも早く医療機関を受診しましょう。

3.糖尿病による体重減少を改善する方法

糖尿病による体重減少を改善するには、食事療法・運動療法・薬物療法の3つを組み合わせて取り組むのが効果的です。自己判断で対応するのは危険なため、必ず医師や管理栄養士の指導のもとで進めましょう。 

3-1.食事療法

以下で、5つの食事療法を紹介します。

  • 適正な摂取カロリーを計算する
  • タンパク質を十分に摂取する
  • ビタミン・ミネラルを補給する
  • 低GI食品を活用する
  • 食べる順番を工夫する

ひとつずつ見ていきましょう。

3-1-1.適正な摂取カロリーを計算する

糖尿病の食事療法の基本は、自分に必要な1日の摂取カロリーを正確に把握することです。体重や活動量をもとに適正エネルギー量を算出し、過不足なく摂取するのが血糖値コントロールにつながります。

体重が減りすぎている場合は、カロリーを極端に制限するのではなく、必要量をしっかり確保するのが大切です。管理栄養士や内科医に相談し、自分の状態に合った食事プランを作ってもらいましょう。 

3-1-2.タンパク質を十分に摂取する

糖尿病による体重減少では筋肉が失われやすいため、筋肉のもとになるタンパク質をしっかり摂るのが重要です。肉・魚・卵・大豆製品などを毎食バランスよく取り入れましょう。

タンパク質は血糖値を急上昇させにくいため、血糖値コントロールを妨げずに筋肉量の維持を助けてくれます。

ただし、腎症がある場合はタンパク質の摂取量を制限する必要があるため、必ず主治医に確認してから量を調整してください。 

3-1-3.ビタミン・ミネラルを補給する

糖尿病による体重減少が続くと、ビタミンやミネラルなどの微量栄養素も不足しやすくなります。ビタミンやミネラルは体の代謝を支える重要な栄養素で、不足すると疲労感や免疫力の低下を招く原因になります。

緑黄色野菜・きのこ・海藻・果物などを積極的に食事に取り入れ、栄養バランスを整えましょう。

食事だけで補いにくい場合は、医師や薬剤師に相談してみてください。

3-1-4.低GI食品を活用する

GI値が低い食品を選ぶと、食後の血糖値の急上昇を抑えながら必要なエネルギーをゆっくり補給することが可能です。低GI食品には、玄米・全粒粉パン・そば・豆類などがあり、糖の吸収が緩やかなため、血糖値の急上昇を抑えられます。

血糖値が安定すると、体が筋肉や脂肪を分解するのを抑えやすくなるため、体重の回復を助ける効果が期待できます。

糖尿病の改善・予防をするには、白米や白いパンなどの精製された炭水化物から低GI食品へ少しずつ置き換えるのがポイントです。 

3-1-5.食べる順番を工夫する

食べる順番を変えるのも、血糖値の上昇を穏やかにする効果があります。食事の際は野菜や海藻などの食物繊維から先に食べ、次にタンパク質、最後に炭水化物をとるのが理想的な順番です。

食物繊維が先に腸に届くと、糖の吸収がゆっくりになり食後の血糖値スパイクを抑えられます。

また、ゆっくりよく噛んで食べると満足感が得られやすく、過食の防止にもつながりやすいです。 

糖尿病の予防・改善につながる食事療法について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

関連記事:糖尿病と食事の関係とは?食事療法の原則や注意すべきポイントを解説 

3-2.運動療法

以下で、2つの運動療法を紹介します。

  • 筋力トレーニングをおこなう
  • 有酸素運動を取り入れる

ひとつずつ見ていきましょう。

3-2-1.筋力トレーニングをおこなう

体重減少で失われた筋肉を取り戻すのはもちろん、糖尿病の悪化防止や改善には、筋力トレーニングが効果的です。スクワット・腕立て伏せ・ダンベル運動など、自分の体力に合ったメニューを食後1時間前後など、主治医と相談しながら無理のないタイミングでおこないましょう。頻度は週2〜3回が目安です。

筋肉量が増えると基礎代謝が上がり、インスリンが効きやすくなるため血糖コントロールの改善にもつながります。体に負担がかかりすぎないよう、最初は軽い負荷からはじめて徐々に強度を上げていくのが大切です。 

3-2-2.有酸素運動を取り入れる

ウォーキング・軽いジョギング・水泳・自転車こぎなどの有酸素運動は、血液中のブドウ糖を細胞に取り込みやすくして血糖値を下げる効果が期待できます。有酸素運動は1回あたり20〜30分を目安に、週3〜5回継続しておこなうのが理想的です。

食後1〜2時間のタイミングでおこなうと、食後血糖値の上昇を抑える効果がより高まります。低血糖に備えて糖分を含む飲み物などを携帯し、体調の変化に気をつけながら無理のない範囲で続けましょう。

3-3.薬物療法

以下で、2つの薬物療法を紹介します。

  • 飲み薬を服用する
  • 注射薬を投与する

ひとつずつ見ていきましょう。

3-3-1.飲み薬を服用する

食事療法と運動療法だけでは血糖コントロールが不十分な場合、飲み薬による治療がおこなわれます。血糖を下げる飲み薬にはさまざまな種類があり、インスリンの分泌を促すもの・インスリンの効きを改善するもの・余分な糖を尿から排出するものなど、作用の仕方が異なります。

患者さんの状態や合併症の有無に合わせて、医師が最適な薬を選んで処方するため、指示された用量・用法を守り、自己判断で服用をやめないのが大切です。 

3-3-2.注射薬を投与する

飲み薬での効果が不十分な場合や、インスリンの分泌がほとんどない場合は、注射薬による治療がおこなわれます。インスリン注射のほか、インスリン分泌を助けながら食欲を抑えるGLP-1受容体作動薬という注射薬も使われています。

注射と聞くと不安を感じる方も多いですが、細い針を使うため痛みは最小限で、自宅でおこなえる場合がほとんどです。

注射の方法や管理は、医師や看護師から十分な指導を受けてから始めましょう。 

4.まとめ

糖尿病による体重減少は、インスリンの働きが低下して体が筋肉や脂肪をエネルギーとして分解し始めているサインです。半年から1年で4.5㎏以上、または体重の5%以上が意図せず減少した場合は、糖尿病が進行している場合があるため速やかに医療機関を受診してください。

体重減少を放置すると、合併症の加速・筋力低下・免疫力の低下・血管へのダメージなど、全身にさまざまなリスクが生じます。改善のためには、適切なカロリーとタンパク質の確保を中心とした食事療法、筋力トレーニングと有酸素運動を組み合わせた運動療法、そして医師の指示による薬物療法を継続的におこなうのが大切です。

体重の変化に気づいたら1人で抱え込まず、まずは専門医に相談して自分に合った治療計画を立ててもらいましょう。

03-5809-3274電話

WEB予約

LINE

オンライン
診療

診療時間

閉じる

診療時間 日祝
10:00~14:00
14:00~16:00
16:00~19:00

※診察終了時間の15分前に受付終了
休診日:水曜・第3土曜の翌日曜・祝日

△ 13時〜18時

担当医表担当医表

予約や診療内容や費用のことなど24時間AI相談