「糖尿病の人って食べられないものはある?」と疑問に思ったことはありませんか?結論、糖尿病でも特別食べてはいけないものはありません。ですが、食べすぎてはいけないものや食事で注意すべきことはあります。
そこでこの記事では、以下の内容を解説しています。
- 糖尿病の方が食べすぎてはいけないもの
- 糖尿病の方が食事で注意すべきこと8選
- 糖尿病の方におすすめな食べもの
この記事を読むことで、糖尿病の方が抱える食事への疑問を解消できます。自身が糖尿病の方はもちろん、糖尿病の方が身近にいるという方も、ぜひ最後までご覧ください。
1.糖尿病だからといって食べてはいけないものはない
結論、糖尿病であっても一概に「絶対に食べてはいけない食品」は存在しないです。糖尿病の治療や管理において食事は非常に重要な要素となりますが、厳密に「禁止される食品」はありません。
糖尿病の方の食生活におけるポイントは、炭水化物や糖分の摂取量を適切にコントロールし、全体の食事バランスを考慮することです。塩分や糖分などを摂りすぎることで、合併症を発症する可能性があるためです。
個々の体質や生活習慣に合わせて、医師と相談しながら適切な食事内容を選択する必要があります。
2.糖尿病の方が食べすぎてはいけないものはある
糖尿病の方に食べてはいけないものはありませんが、「食べすぎてはいけないもの」はあります、主に、以下のようなものの食べ過ぎ・飲み過ぎに注意してください。
- ご飯やパンなどの主食類
- お菓子
- 野菜ジュース
- 清涼飲料水や甘いジュース・コーヒー
- アルコール
2-1.ご飯やパンなどの主食類
ご飯やパンに含まれる炭水化物は、糖尿病の方が控えなければいけない栄養素です。炭水化物を過度に摂取すると、血糖値の急上昇を引き起こす可能性があります。
ご飯やパンといった主食類は適量を守り、主食だけの食事とならないよう副菜とバランスよく食事することが大切です。
2-2.お菓子
和菓子・洋菓子といったお菓子には、砂糖が含まれていることが多いです。そのため、食べすぎることで血糖値が上昇しやすくなります。特に、空腹時に大量に摂取すると、急激な血糖値の上昇が起こる恐れがあります。
小腹が空いたときは、ナッツをはじめとした血糖値への影響が少ないものを食べるようにしましょう。
2-3.野菜ジュース
「野菜ジュースを飲めば野菜とまったく同じ栄養素を摂取できる」と考える方は多いかもしれませんが、実際はそうではありません。野菜ジュースを作る過程のなかで、糖尿病の方にとって大切な食物繊維がほとんど取り除かれるためです。
また、野菜ジュースは糖分が意外と多く含まれているので、過度な摂取は避けるのが無難です。
2-4.清涼飲料水や甘いジュース・コーヒー
甘い飲料の過度な摂取は控えめにしましょう。清涼飲料水や甘いジュースにはには多量の砂糖が含まれており、少量でも血糖値を急激に上昇させる可能性があります。コーヒーに含まれるカフェインも同様です。
ついつい飲みがちな甘いジュースを水やお茶に変えたり、コーヒーや紅茶を飲む際は砂糖を入れずにストレートで飲んだりといった工夫をしましょう。
2-5.アルコール
糖尿病の方は、アルコールを飲んでも問題ないか事前に医師へ確認するようにしてください。またアルコールを飲んでも問題ない場合でも、摂取量を適切に管理して過度な摂取を避けるべきです。
アルコールは血糖値の値を高めるだけでなく、高血圧・肥満といったその他の問題も引き起こします。十分に注意しましょう。
3.糖尿病の方が食事で注意すべきこと8選
糖尿病の方は、食べすぎてはいけないもの以外にも「食事をするときに注意すべきこと」があります。今回は、食事で注意すべき8つの注意点を解説します。
3-1.注意点①自身の適正エネルギーを理解する
まず大前提として、自分の日常の活動レベルや体質に合わせた適切なエネルギー摂取量を理解し、食事をコントロールすることが大切です。
糖尿病の方は、エネルギー摂取量が多すぎると血糖値が上昇しやすくなるため、適切な量のエネルギーを摂取する必要があります。
自身の適正エネルギーは、以下のような方法で計算してください。
- 自身の適正体重を求める 式:身長(m) × 身長(m) × 22 = 適正体重
- 適正体重をもとに、適正エネルギーを求める 式:適正体重 × 25〜35 = 適正エネルギー
上記の式で25〜35となっている適正エネルギーを求める際に適正体重にかける数字は、以下を参考にしてください。
- デスクワークが多い方や主婦の方は「25」
- 立ち仕事が多い方は「30」
- 力仕事が多い方は「35」
エネルギーの摂取量が少なすぎると、エネルギー不足や低血糖を引き起こすリスクが増えます。自身の日常の活動や運動量、体質に合わせて適切なエネルギーを確保することで、血糖値をコントロールしましょう。
3-2.注意点②脂質・塩分は摂りすぎない
糖尿病の方は、脂質や塩分の摂取量にも注意が必要です。
脂質はエネルギー源として必要ですが、過度な脂質の摂取は脂質異常症を引き起こし、動脈硬化の原因となるリスクがあります。お肉料理だけでなく、大豆食品や魚料理を食べるようにしてください。
塩分についても、過度な摂取は高血圧のリスクを高めます。適切な摂取量を守り、バランスの良い食事を心がけることで、合併症のリスクを低減できます。
3-3.注意点③糖質を制限しすぎない
糖尿病の方は糖質を制限することが重要ですが、過度な制限は避けるべきです。
糖尿病の方にとって、炭水化物に多く含まれる糖質は血糖値を上げるため、糖質の過度な接種は推奨されていません。一方で、糖質を制限しすぎることで動脈硬化を引き起こすといったリスクも存在します。
そのため、糖質の摂取量をコントロールすることが大切です。
3-4.注意点④食物繊維を摂る
食物繊維の摂取は、糖尿病の方にとって非常に有益です。
食物繊維は、血糖値の上昇を抑える効果があります。また、食物繊維は腸内環境を整える効果も持っていたり、少量の摂取で満腹感を得られたりするため、全体的な健康維持にも寄与します。
そのため糖尿病の方は、豆類や野菜・きのこ類・海藻など、食物繊維が豊富に含まれる食品を意識的に摂取することで、血糖コントロールや腸内環境の改善を目指しましょう。
3-5.注意点⑤間食は控える
糖尿病の方は、間食を控えるようにしてください。糖分が多いお菓子や飲料を間食として摂取すると、血糖値が急激に上昇しやすくなります。また、間食によって摂取カロリーが増えると、体重増加のリスクも高まります。
どうしてもお腹が空いた・感触をしたいという方は、低カロリーで糖質の少ないヨーグルトや果物のような食べものを選ぶようにしましょう。
3-6.注意点⑥食事はゆっくりと食べる
糖尿病の方は、食事はゆっくりと食べましょう。食事をゆっくりと食べることで満腹中枢が満たされ、食べ過ぎを防止できます。また、食べ過ぎの防止は血糖値上昇のリスクも軽減できます。食後の血糖値の急激な上昇を抑えることができます。
また、ゆっくり食べるとたくさん噛むことにもつながるので、唾液によって消化の効率が上がり胃腸の負担も軽くできるほか、口腔内を潤せて喉の乾きも防止可能です。
3-7.注意点⑦主食以外のものも食べる
糖尿病の方は、主食だけでなく、主食以外のものもバランスよく摂取してください。
主食だけでなく、野菜料理や魚料理・大豆食品・乳製品などもバランスよく摂取することで、栄養のバランスが整い、体の各組織や機能の健康維持が可能です。また、野菜には血糖値の上昇を緩やかにする食物繊維が豊富に含まれているため、糖尿病の方には特に推奨されます。
3-8.注意点⑧食事の調理ポイントを理解する
糖尿病の方は、食事の調理にも注意すべきポイントがあります。調理の際は、以下の3点を意識してください。
| 調味料 |
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| 調理方法 |
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| 味付け |
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上記を参考にして、糖尿病の悪化や合併症の発症を予防しましょう。
4.糖尿病の方におすすめな食べもの
最後に、糖尿病の方におすすめな食べものについてご紹介します。
糖尿病の方や、栄養バランスに配慮した以下のような食べものを食べるようにしてください。
- 玄米や胚芽米
- 豚のヒレ肉や赤身
- 高野豆腐
- 大根やごぼう
- きのこ類
- ナッツ
5.まとめ
いかがでしょうか。糖尿病の方でも、特別食べてはいけないものは存在しません。ただし、主食類やお菓子といったものを食べすぎるのは禁物です。
また、その他にも食事で注意すべきことがたくさんあります。今回ご紹介した8個の注意点を守りながら、バランスの良い食事を心がけてください。
不調でお悩みの方は、ぜひ当院までご相談ください。
