
「粉瘤(ふんりゅう)」は、皮膚の下に袋状の構造物ができ、中に古い皮膚や皮脂がたまりしこりのようになる症状で、耳にできることもあります。
耳に粉瘤ができた際、「ピアスをしても大丈夫か」「治療を受け取り除く必要性はあるのか」悩む方もいらっしゃるでしょう。
そこでこの記事では、耳に粉瘤ができる原因や治療法、手術の必要性やピアスをした場合の影響などについて詳しく解説します。
耳にできた粉瘤で悩まれている方は、是非参考にしてみてください。
1.耳に粉瘤ができる原因
耳に粉瘤ができる原因は、明確に判明していません。耳以外の部位にできる粉瘤についても同様です。
普段からピアスやヘッドホンなどを使用していると、ピアスやヘッドホンが原因で粉瘤ができたのではと心配になる方もいると思います。
しかし、ピアスやヘッドホンなどが原因で粉瘤が発生するといった根拠は確認出来ておらず、耳に装着するものの使用有無が発生に影響しているとは考えられていません。
2.耳に粉瘤があるときはピアスやヘッドホンの使用を避ける
粉瘤がある状態でピアスやヘッドホンを使用することは避けるべきです。理由は以下の通りです。
- 圧迫や摩擦が悪化の原因になる
- 細菌感染のリスクがある
それぞれ解説します。
2-1.圧迫や摩擦が悪化の原因になる
ピアスやヘッドホンによる圧迫や摩擦が、粉瘤を刺激し炎症や感染を引き起こす可能性があります。
痛みや炎症が無かったとしても、症状悪化のリスクを避けるために、ピアスやヘッドホンの使用を控え、医療機関を受診してください。
2-2.細菌感染のリスクがある
粉瘤の中央には小さな穴が開いているため、ピアスやヘッドホンの使用でその穴から細菌感染するリスクがあります。
症状がある場合は、ピアスやヘッドホンを一時的に控え、医師に相談するのが安全です。
3.耳にできた粉瘤は放置しても大丈夫?
耳にできた粉瘤を放置することはおすすめできません。粉瘤は放置しても自然治癒することはなく、炎症や悪化のリスクがあるためです。
粉瘤が炎症を起こすと、痛みや赤み、膿が出ることがあります。さらに粉瘤は放置すると大きくなります。
悪化して大きくなった粉瘤は治療が難しくなったり、手術で取り除いた際に大きく傷跡が残ってしまったりする場合があるのです。
少しでも粉瘤が気になる場合は、早めに医療機関を受診し、治療を受けるようにしましょう。
4.耳にできた粉瘤は何科を受診すべき?

粉瘤を診てもらう場合、皮膚科や形成外科を受診するのがおすすめです。
粉瘤は皮膚の病気です。素人では粉瘤かどうか判断するのは難しいため、ご自身で判断せず皮膚科を受診し、粉瘤かどうか・どのような治療が必要か見極めましょう。
また、形成外科で処置を受けるのもおすすめです。形成外科では、薬では治らない皮膚の病気を手術によって治療する診療科です。
まずは皮膚科を受診し、必要な処置に応じてほかの形成外科を紹介してもらうとよいでしょう。
5.耳にできた粉瘤の治療法
粉瘤の治療は、症状や状態に応じて主に以下の方法が選ばれます。
- くり抜き法
- 切開法
それぞれ解説します。
5-1.くり抜き法
くり抜き法は、粉瘤の中央部分を4~5ミリ程度切開し、そこから粉瘤の元となっている袋を取り出す手術です。切開する範囲が少ないため、傷跡が残りにくいという特徴があります。
ですが、くり抜き法は切開範囲が少ないため、粉瘤の内容物を含んだ袋を取りきることが難しいケースがあります。
粉瘤の袋を取り除くことができていないと、再発する可能性がある点に注意してください。
5-2.切開法
切開法は、粉瘤の大きさに合わせて切開し、粉瘤の内容物を含む袋を摘出する手術です。
粉瘤のサイズに合わせて切開するため、粉瘤の袋を除去しやすく、再発しにくい点が利点です。
注意点としては、くり抜き法より切開する範囲が広くなるため、傷跡が残りやすい可能性があります。
6.【まとめ】耳にできた粉瘤は放置せず医療機関で治療を受けましょう
耳にできる粉瘤は、見た目の問題だけでなく、炎症や感染のリスクを伴います。
放置すると悪化する可能性があるため、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。症状が軽いうちに行動することで、治療もスムーズに進むことが多いです。
健康な耳の状態を維持するため、気になる症状があれば専門医に相談することをおすすめします。
浅草橋西口クリニックMoでは、粉瘤をはじめとしたさまざまな皮膚疾患に対しての診療をおこなっています。「皮膚にできものができた」「炎症が起きて痛い」などのお悩みがある方は、ぜひ一度当院へご相談ください。
