
粉瘤ができたとき、その独特なにおいに悩まされる方は少なくありません。放置することで臭いと感じるまでになり、どのように対処すべきか知りたい方もいらっしゃるでしょう。
そこでこの記事では、以下の内容について解説しています。
- 粉瘤はどんなにおい?
- 粉瘤が臭くなる3つの原因
- 粉瘤のにおいを解消する方法
粉瘤から発せられるにおいにお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。
1.粉瘤はどんなにおい?
そもそも粉瘤は、皮膚の下にできる袋状の構造物に皮脂や角質がたまることで発生する良性の腫瘍です。粉瘤からは、特有の強いにおいがすることがあり、「魚や肉が腐ったにおい」「チーズのにおい」「納豆のにおい」などと表現されることが多いです。
炎症や腫れがある場合、圧迫しなくてもにおいを感じることがあります。
1-1.臭すぎると感じることもある
粉瘤は、症状を放置することで、日常生活のなかで臭いと感じるほどの強い悪臭を発することがあります。
とくに、炎症や感染が起こると、においがさらに強くなることがあり、注意しなければなりません。
2.粉瘤が臭くなる3つの原因

粉瘤が臭くなる主な理由は、以下の3つです。
- 皮脂や垢が溜まっているから
- 細菌が働いているから
- 膿が溜まっているから
それぞれ解説していきます。
2-1.皮脂や垢が溜まっているから
粉瘤が臭う主な理由は、袋の中に皮脂や垢がたまっているためです。皮脂や垢などの老廃物が蓄積すると、独特のにおいを放つことがあります。
また、粉瘤を押すと、袋の中にたまった白色(もしくは黄色)のドロっとした内容物が外に漏れ出て、さらににおいが強く感じられることがあります。
2-2.細菌が働いているから
粉瘤のにおいには、皮膚にある常在菌も関係しています。
粉瘤の袋の内部では、皮膚の常在菌が増殖する傾向があり、とくにアクネ桿菌などの細菌が皮脂を分解する際に、プロピオン酸や脂肪酸といった物質を生成します。
これらの物質は、「酸っぱいような刺激臭」や「古い雑巾に似たに臭さ」を放つため、粉瘤が臭くなる原因となるのです。
2-3.膿が溜まっているから
粉瘤が炎症を起こし、細菌感染が進行すると、免疫反応によって膿が生成されます。この膿には、細菌の死骸や壊れた白血球が含まれており、独特のにおいを発するのです。
そのため、膿がたまることで、粉瘤からさらに強い悪臭が生じることがあります。
3.粉瘤が臭いからといって自分で潰すのはNG
粉瘤が臭くても、自分で潰すのはNGです。粉瘤を自分で潰してしまうと、細菌感染や炎症が起こるリスクが高まります。
細菌感染が進行すると、患部が赤く腫れ、痛みが増すことがあります。さらに、無理に潰すと袋が破れ、内容物が周囲に広がり、症状が悪化する可能性が高いです。また、傷跡が残ったり、再発したりすることもあります。
そのため粉瘤は、医療機関で適切な治療を受けましょう。なるべく早めに、皮膚科や外科のある医療機関を受診することが重要です。
4.粉瘤のにおいを解消するには手術が必要
粉瘤のにおいを根本的に解消するためには、手術による摘出が必要です。手術で粉瘤を完全に取り除くことで、悪臭がなくなるだけでなく、再発防止にもつながります。
4-1.一般的な粉瘤の手術法
粉瘤の手術は医療機関でおこなわれ、一般的には局所麻酔下で短時間で終了します。手術後のケアを適切におこなうことで、傷跡も目立ちにくくなります。
一般的な粉瘤の手術は、以下の3つです。
- くりぬき法
- 皮膚切開
- 切除縫縮
それぞれ解説します。
4-1-1.くりぬき法
くりぬき法は、専用の器具で粉瘤の中心部を小さく切開し、内容物と袋を取り出す方法です。傷跡が小さく、術後の回復が早いのが特徴です。
ただし、大きな粉瘤や炎症を起こしている場合には適さないことがあります。
4-1-2.皮膚切開
皮膚切開は、粉瘤の大きさに合わせて皮膚を切開し、粉瘤全体を摘出する方法です。
確実に粉瘤を除去できるため、再発のリスクが低いのが利点ですが、切開部が大きくなるため、傷跡が目立つ可能性があります。
4-1-3.切除縫縮
切除縫縮は、粉瘤を含む皮膚を紡錘形に切除し、周囲の皮膚を縫い合わせる方法です。大きな粉瘤や再発リスクの高い場合に適用されます。
傷跡は粉瘤の大きさに比例しますが、再発の可能性が低いのが特徴です。
5.まとめ
粉瘤が臭くなるのは、主に以下3つの原因があります。
- 皮脂や垢が溜まっているから
- 細菌が働いているから
- 膿が溜まっているから
これらの要因は、いずれも粉瘤内部で自然に進行するものです。とくに炎症を放置すると、さらに強い悪臭を放つ場合があります。
粉瘤のにおいを根本的に解消する方法は、手術による摘出のみです。そのため、早めに皮膚科や外科を受診し、適切な治療を受けることが重要です。
浅草橋西口クリニックMoでは、粉瘤をはじめとしたさまざまな皮膚疾患に対しての診療をおこなっています。「皮膚にできものができた」「炎症が起きて痛い」などのお悩みがある方は、ぜひ一度当院へご相談ください。
