「自分の糖尿病が子どもに遺伝しないか心配」「親が糖尿病だけど、自分に遺伝することってある?」など、糖尿病と遺伝の関係について気になっている方は多いのではないでしょうか。
結論、糖尿病に遺伝因子はあるとされています。そこでこの記事では、以下の内容を解説しています。
- 糖尿病と遺伝の関係
- 遺伝以外に考えられる糖尿病の原因
- 糖尿病を予防する方法・生活で意識すること
この記事を読むことで糖尿病と遺伝の関係を理解できます。ぜひ最後までご覧ください。
1.糖尿病は遺伝傾向にある
結論、糖尿病は遺伝傾向にあります。
2型糖尿病において、もし両親が糖尿病である場合、その子どもが糖尿病になる確率は約40%〜50%といわれています。また1型糖尿病では、両親が共に1型糖尿病の場合の発症リスクは3%〜5%、一方の親だけが1型糖尿病である場合は1%〜2%とされています。
ですが糖尿病は遺伝だけの影響で発症するものではなく、環境因子も大きく関わっている点は知っておくべきです。
1-1.「糖尿病になりやすい体質」が遺伝する
糖尿病という病気自体が遺伝するのではなく、正確には「糖尿病になりやすい体質」が遺伝します。この体質に、生活環境・生活習慣などの外部要因が加わることで糖尿病を発症しやすくなるんです。
糖尿病は生活習慣病の一つであるため、たとえ親が糖尿病であっても、健康的な生活習慣を心がけることが重要です。これにより、遺伝的なリスクがあっても糖尿病の発症を予防することができます。
2.糖尿病の2つのタイプと遺伝の関係
糖尿病には1型糖尿病と2型糖尿病という2つのタイプがあり、一般的に2型糖尿病のほうが遺伝因子が大きいとされています。それぞれのタイプと遺伝の関係について解説していきます。
2-1.1型糖尿病と遺伝の関係
1型糖尿病は若年層に多くみられ、膵臓のβ細胞が攻撃されインスリンの分泌が停止します。初期にはインスリン治療が不要なハネムーン期がありますが、β細胞の破壊が進むにつれてインスリン治療が不可欠になる病気です。
遺伝的要因の影響を検証する一卵性双生児の研究では、片方が1型糖尿病を発症すると、もう片方の発症リスクは約30%~70%と報告されています。一卵性双生児と比べ、遺伝子の一致率が低い二卵性双生児では、発症リスクは6%~10%であり、これは通常の兄弟姉妹間のリスクと同等です。子供が1型糖尿病を発症するリスクは、両親が1型糖尿病である場合、約4人〜10人に1人と上昇します。
2-2.2型糖尿病と遺伝の関係
2型糖尿病は、生活習慣の乱れが主な原因とされますが、遺伝的要因も大きく影響します。双生児研究では、一卵性双生児の片方が2型糖尿病を発症した場合、残りの双子が将来的に発症するリスクは約75%です。
糖尿病の発症は、食習慣や生活習慣も影響を及ぼすため、2型糖尿病の原因を遺伝因子か環境因子か一概に判断するのは難しいです。しかし、生活習慣の改善は2型糖尿病予防に重要であり、糖尿病家族歴がある場合は特に予防を心がける必要があります。
3.遺伝以外に考えれられる糖尿病の原因
糖尿病の発症には、遺伝以外にも普段の生活習慣が大きく関係しています。具体的には以下のような原因です。
- 甘い食べ物や脂質の多い食事を好む
- 日常生活での運動が少なく、移動も自動車の使用が多い
- 頻繁に外食をする
- 体重が重い(肥満体型)
- 定期的にアルコールを摂取する
- ストレスを受けやすい生活環境にいる
特に、食生活や運動不足は糖尿病の原因となりやすいです。
4.糖尿病を予防する方法・生活で意識すること
では、どうすれば糖尿病を予防できるのでしょうか。糖尿病に有効な予防法として、以下を実践してみてください。
- 無理のない範囲で糖質制限する
- 炭水化物を減らす
- ご飯を食べる順番を意識する
- 飲み物はお茶・水にする
- 喫煙や飲み過ぎをやめる
- 意識して体を動かす
- ストレスを溜めすぎない
5.まとめ
糖尿病は遺伝傾向にあり、特に2型糖尿病の場合はその傾向が強いです。ですが遺伝するのはあくまで「糖尿病になりやすい体質」であり、普段から食生活や生活習慣に気をつけていれば予防することはできます。
そのため、家族内に糖尿病の方がいたとしても過度に神経質にはならず、日頃から規則正しい生活を送るように心がけましょう。
浅草橋西口クリニックMoでは、糖尿病に関するご相談を随時受け付けております。糖尿病でお悩みの方は、ぜひ当院までご相談ください。
